欲にまみれて泡のように消えた財産

欲にまみれて泡のように消えた財産

投資に興味を持った者なら必ず一度は読んだことがあるであろう世界的ベストセラー「金持ち父さん貧乏父さん」

あの表紙の・・・太った父さんと痩せっぽちの父さんのイラストがなぜか肌に合わず、本屋で気にはなっていたもののいつも素通りしていたが、ある日、ぼくも手にとって立ち読みをした。

目次を見て、数ページ読み進めただけで、速攻、購入したのは言うまでもない。

2009年頃のことだ。世の中には、「金持ち父さん貧乏父さん」でいうところの、投資家クワドランド・・・。

他の経営者に投資をして、自分は分け前が入った銀行口座だけを眺めていればいいという状態を実現している人たちがいるらしい。

あれから数年が経ち、そんな夢のようなライフスタイルを謳歌する人々と何度もお会いしてきた。

「一体どうやったら、 そんな夢のようなことが実現できるのか!?」

成功者たちの体験談を直接伺う機会はあっても、自分が実現するイメージを持つことがずっとできなかった。。。

一撃1億7,000万円飛ばした詐欺投資案件の悪夢。

いつも勤務している会社のサラリーマンとして・・・であれば、数百万、数千万単位の宣伝広告費も涼しい顔で、躊躇なく決断できる。。。

たとえ広告の効果が悪かろうが、まぁこういうもんだ・・・と割り切り、上司への報告の際に、少しだけビビる程度ではないだろうか?

けれどもあなたが経営者の立場だったらどうだろう?

たとえば、副業のインターネットビジネスで、1回20万円のメルマガ号外広告を躊躇なく、ポンッと打てるだろうか?

きっと札束を燃やすような覚悟で、ドキドキしながら、実行。いや、実行できない場合がほとんどだと思う。

・・・にも関わらず、事業投資案件となると100万円、200万円と1回の広告費に比べれば高額なお金を簡単に投下してしまう。

「1年で12%なら・・・ よし、100万円投資すると、12万円のリターン!信頼できそうな人がやってるし、えいやっ!!!」

甘々な思考回路で夢にお金をかけてしまう。。。

実は、ぼくも2010年から、毎月分配型の事業投資案件に400万円を投資していた。当時のぼくにとっては、400万円は、ほぼ全財産に等しい額だった。

為替の状況によって、多少上下するが、約5%近くのリターンが毎月振り込まれる案件だった。これがぼくにとって、人生ではじめての投資である。

ぼくがこの案件に投資をしたのは、極めて他人任せの理由。

恥を忍んでぶっちゃけてしまえば、孔明さんや・・・その他大勢のぼくからすれば神々のレベルにいる御方たちがみんなやっていたから・・・である。

孔明さんに至っては、なんと1億7,000万円も投資し、その5%のキャッシュが毎月振り込まれてくるのを、ぼくは間近で見ていた。

自分ではまったく頭を使うことなく、おいしい話に乗っかろう!!という欲だけが先走ってしまった。

毎月当然のように入ってくる5%のリターン。

こんなの一生続くわけがない・・・と頭では分かっているはずなのに、なぜかそれは明日ではないと・・・。

欲にまみれて完全に非日常が日常になってしまっている状態だった。

気がつけば、ちょっとまとまった資金ができるたびに追加、追加、また追加・・・してしまったのである。

メインエンジンの投資、サブエンジンの投資、それぞれへの的確な分散投資。というセオリーなんて完全に無視。効率の最も良い案件に、全額ぶち込めば、それが一番稼げる!という危険思想に染まってしまった。

そして・・・忘れもしない。2012年5月。深夜にも関わらず、当然孔明さんから電話が。

孔明:「例の案件・・・ぶっ飛んだ・・・。僕は至急、香港に行くから!」

ぼくはなんと返事をしたのか?全く覚えていない。

しかもその後、この「崩壊」は、巧妙に仕組まれた詐欺案件であることが発覚。弁護士を立てて、集団訴訟をするに至った。

集団訴訟は起こしたものの、運営元は最初から超・計画的にやっていたこともあり、いまだに解決には至っていない。

大元は逃亡生活どころか、すでに世界中に散らした掴んだ大金を下に、何ごともなかったかのように、自由気ままな生活を送っているようだ。

目の前で1億7,000万円もの大金を飛ばしてしまった孔明さんを見ていると、数百万を飛ばしただけのぼくは、悲しむに値しない気がしたが・・・

当時のぼくにとってはほぼ全財産にあたる数百万円。やはり自分の馬鹿さ加減に腹がたった。

投資のプロでも事業投資で失敗する

当時のぼくは、完全に当時の初心者。ぼくなんて、最もカモにされやすい人種だったはずだ。

「世の中甘くはない!(キッパリ)」

甘い囁きには、必ず悪意が潜んでいる。

詐欺目的に立ちあげられ、運営されているもののなんと多いことか。されど、騙す方も、その道のプロ。匠の技が光っており、多くの投資家が騙されてしまう。

結論として私募ファンドの類でまともなものは一つもない。

2012年、兜町近辺で、証券会社のオーナー社長たちが、軒並み別の毎月分配型の私募ファンド系事業投資案件で、4億円とか、5億円もの大金を、ぶっ飛ばしまくったようだ。

毎月分配型で毎月12%の案件だったらしい。

投資のプロ中のプロと言われる方々が参加していた、私募ファンド系事業投資案件でさえ、結局は、ぶっ飛んだのだ。

証券会社のオーナー社長レベルではない、普通の投資家が、参加して生き残れるこの手の案件など果たして見つけることなどできるのだろうか?

冷静になって、単純に考えれば分かることだった。

投資を生業としているプロ。さらに、ぼくたちのような一般人よりも明らかに情報が入ってくるであろう上位階層の人々さえ、簡単に失敗してしまう事業投資の世界。

自分が出資しオーナーになり、社長を雇ってビジネスを行う形の事業投資も順調にビジネスが成長し、オーナーへの配当が出続ける事など皆無。

ビジネス自体のノウハウや成長性、競合との競争力。さらに言えば、社内の人的な問題など、事業を起こして成功すること・・・

そして生き残り続ける事は、数多くの障害を乗り越えていく必要があり、本当に困難な道のりだ。

事業に投資をして、自分は配当されていく銀行口座だけをにやにやしながら見つめていればよい・・・というステージに立つには、相応の眼と判断力が必要なのである。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA