特別コラム

忍者のように雲隠れしてやったときのお話

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level008
インド
bnr_松山式#1

数年前、一度、コーチである孔明さんとJ(ジェイ)さんと3人でインドに行ったことがある。

あれはマザーテレサが貧しい人々のために活動を始めた地コルカタ(カルカッタ)に滞在していた時。

ぼくは空腹を満たすためにひとりホテルから出て、あたりを散策していた。

人・人・人・・・。狭い路地に、なんでこんなに人がいるんじゃぃというぐらいの活気が溢れ、ごちゃごちゃと雑多な店がところ狭しと並んでいた。

正直なところぼくは、恐怖を感じていた。誤解を恐れずに言えば、周りの人々がみんな、とにかく黒かったからだ。

決して差別をしているわけではなく、あの瞬間、ぼくは人種というものがあるのだとはじめて肌で感じることができた気がする。

イタリアに留学して初めて授業を受けた時、周り全員白人で、しかも呪文のようなイタリア語を聞かされていた時に感じた疎外感というか、アウェー感というか・・・。それとは別の感情だった。

・・・とその時、ひとりのインド人が首を横に振りながら、ニコニコと近づいてきた。

青年:「日本から来たの?(英語)」

ぼくは首をくねくね真似しながら、イエスと答えた。話を聞いていると、青年のお兄さんが東京にいて(ゴニョゴニョ)彼も一度東京に行ったことが(ゴニョゴニョ)

ぼくは心の中で、「こいつは完全に旅行者をカモにした業者やな!」と断定。

なんのオファーが来るのか?はてまた怪しいところに連れて行こうとするのか?自分の知的好奇心に勝てず、むしろこっちからご飯を食べにいこうと誘ってみた。

当然彼は、眼を輝かせながらオフコーーースと答えた。

こちらから誘ったんだし、ご飯を食べるのは彼にとって予定外の行動のはず(楽観的?)まずは彼の言うオススメのレストランでも大丈夫かと連れて行ってもらった。お店が地下なのがわかった時には、内心、心臓がバクバクいっていたが、扉を開けば、そこは少しキレイ目のレストランだった。

(フゥーー・・・)

冒険の匂いを存分に堪能しながら、食事をしながら30分ぐらい経過したころだっただろうか?

青年:「ところでチカシサン。カラオケ好きですか?」

(キランッ!ついにきたなー。)

ぼく:「カラオケ好きだけど、歌える曲がないでしょー。ここインドだしー」

青年:「大丈夫よー。わたし歌うから、チカシサン横で楽しんでー」

(そんなアホな。なにその一方的なカラオケ・・・)

青年:「歌わなくても、部屋ではオンナノコが踊ってくれるからたのしいよー。」

(なにー!やっぱりそっち系か。行かないっ!行かないけれども、詳細だけは聞いておこうかな・・・)

青年:「インド女性のダンスは魅惑のダンスよ。」

(たしかにテレビでは、インド映画が流れていて日本人では真似できなそうな動きをしている)

青年:「カラオケ暗いから、事故でいろいろ触っちゃっても大丈夫よ」

(いやいや、そんな暗かったら踊る意味ないやんか・・・)

青年:「チカシサン、ぼくの分も払ってくれたら案内してあげるよ」

(ついに手持ちのカードを出しおったな!)

ここから彼のすさまじいクロージングが始まった。行かないって言ってるのに、掴んでも連れて行こうとするのだ。

いい加減めんどくさくなったぼくは、とりあえず行ってみることにして、店を出た。

人混みをかき分けながら進む。

そして・・・一番人混みが多そうなところを見計らって、

(サッ!)

あの時ぼくは、鍛えぬかれた忍者のような動きができたんじゃないか?という程、彼の隙を見て逃げたのだ。

ホテルに帰ってきたときにぼくを襲っていたのは、安堵感でも恐怖心でもなくなんとも言えない充実感だった(笑)

改めて思う。

ああ。未体験っておもしろい。冒険が好きだ。非現実ってすばらしい。

未体験ゾーンも、冒険も、非現実も、現実の日常という揺るぎない基盤があってこそ。けどやっぱせめて数ヶ月に一回ぐらいは、冒険に出かけたい。

うん。よし!行こう!!!

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人生の向かう先が見えず悶々とした日々から抜け出したくて、転職を決意したぼく。主将宮本。勤務先はなんとマレーシアだった。。。ぼくは愛する妻と生まれたばかりの子供を日本に残し、単身マレーシアへいくことを決断した。

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